リフレインの彼方に

堀場康一



ドラえもんから借りてきた
どこでもドアを開けると
あなたが海辺で日向ぼっこしている
どこでもドアの手前には
左手が金縛りにあったぼくがいる

あなたは海風に長い髪を靡かせ
のんびりと青空を見上げている
ぼくは動かない左手に
にっちもさっちもいかないでいる

こういう夢を見ると
ぐったりする
さびしい
でも
海辺で日向ぼっこしているあなたに
会えたから
よかった

あなたは きょう お休み?

オフ オフサイド ノーサイド
ぼくの夢が途切れ
金縛りの左手が
いつのまにか
フリーハンドになる
虚脱と期待

あしたもあなたに会えるだろうか?

夢のリフレイン
リフレインの彼方に
未来をのぞいてみたい


2004/11/26


詩集 水平線 目次

Copyright (c) Koichi Horiba, 2004