暁のレース
堀場康一
星の消えた夜空に向かい
ぼくは問いかける
お前は何をしているのかと
答えは返ってこない
こころのなかでこだまが響く
生きることに疲れたわけではない
もっと生きることを
いきいきと生きることを
ぼくは望んでいる
ぼくはもう十分に退却したから
いまは前進するときだ
第四コーナーからゴールめがけ
一斉に走り抜ける馬たちのように
ひたすら前へ走り続けるときだ
たわごとをいう前に
いっぱい体を動かし
スタートダッシュをくりかえし
暁のレースに立ち向かっていこう
ぼくらの未来が
そこにあるはずだから |
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