たどる道

堀場康一



山があるから登るように
海があるから舟を出すように
朝が来るから目を覚まし
朝が来るから起き出し
道があるから歩き
道があるから走る
夜を越えて
朝が来たら
ぼくの前に道がある限り
走りつづけるだろう

いのちにはかぎりがあり
どこまでつづくかわからないが
綿菓子のように心がふわふわし
振り子のように想いは揺れているが
朝が訪れたら起き出し
澄んだ空気に胸ふくらませ
この町のどこかで
あすもあさっても
時を刻むように
走りつづけるだろう

それがぼくのたどる道

付記

 2005/08/25付日記「連続ランニング500日達成」のなかの詩「ぼくの人生」をもとに作りました。
2005/09/12


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