行く先
堀場康一
人気のない夜明けの河岸通りを走っていると
地平線のかなたから白い息吹が流れてきて
ぼくの体をやさしく包む
ぼくの心は丸くなり
大空へふわふわ舞い上がる
どこへ飛んでいくのか
行く先は自分で決めるもの
あの町へ行きたいのなら
もっと生きる力をつけ
とびっきりの笑顔がほしい
夢はいつもぼくらの周りにあるから
うしろを振り返らなくていい
朝の日差しに挨拶したら
あの町めざしまた走り出そう
2006/10/14
詩集 水平線 目次
Copyright (c) Koichi Horiba, 2006