このホームページは日本のほぼ中央に位置する名古屋から発信しています。
名古屋は、東京と大阪に挟まれた情報の谷間にあって、どちらかといえば地味で目立たない町のイメージで長年歩んできました。しかし、たとえば芸能界で、名古屋育ちの竹下景子さんがテレビやスクリーンに颯爽と登場し、タモリさんが「笑っていいとも」で大いに名古屋をはやしたて、けなし、宣伝してくれたおかげで、名古屋は一躍全国ブランドとなりました。
こうなればしめたものです。名古屋オリンピック誘致の失敗も何のその、名古屋弁も全国的に認知され、女優山田昌さんの功績は計り知れません。あんただち何とろくさいこといっとりゃーす、名古屋を馬鹿にしたらいかんなも、というところです。
大須万松寺界隈も活気を取り戻してきました。大須観音へいたる商店街は、よそよそしさがなく、いつ出かけていっても気持ちの落ち着くところです。また大須周辺のパソコン街も1995年11月の
Windows 95 発売以降とりわけ活気を帯びてきました。かくいう筆者も頻繁にパソコン街通いし、インターネットやパソコンなくして人生はなりたたないなんて、つい数年前まで考えたこともなかったことを最近思いはじめています。
今季最後まで長嶋・巨人に挑戦しつづけた星野・中日ドラゴンズも健在。名古屋球場に別れを告げ、来年は名古屋ドームで再出発です。また日本シリーズで優勝したオリックスのイチロー選手は名古屋のすぐ北の豊山町出身、名古屋とは縁が深いです。
NHKの大河ドラマも、最近は名古屋に縁が深いです。将軍徳川吉宗(西田敏行さん)に対抗した尾張徳川家の宗春(中井貴一さん)、そしていま絶好調の秀吉(竹中直人さん)、本能寺で討死にした信長(渡哲也さん)、それに秀吉につづく全国制覇を着々と狙う家康(西村雅彦さん)などなど、名古屋なくして時代劇はありえません。
一方、2005年の愛知万博開催をめざし、愛知県は本格的なロビー活動を開始しています。名古屋もその渦中にあることはいうまでもありません。愛知万博については、会場候補地である瀬戸市南東部地区・海上(かいしょ)の森の森林環境保護に関連し、その開催について賛否両論があり、引き続き議論が戦わされています。2005年の万博には冬季オリンピックで実績のあるカナダのカルガリーや、オーストラリアのゴールドコーストが立候補を表明しており、予断を許しません。
この11月には博覧会国際事務局 (BIE) 予備調査団(ノゲス団長)が来日。17日に名古屋入りし、18・19日には瀬戸市の会場候補地を視察、万博推進派・反対派双方の市民グループとも意見交換をしました。来年
(1997年) 6月頃BIE総会で開催国が決定される予定ですが、それまで万博開催推進派と反対派のあいだで、十分納得の行く、とっくみ合いにならない程度の議論・論戦が草の根住民・町内会レベルで継続、繰り返されることを期待します。
「オリバー通信」は今のところ、チーフ兼メンテナンス兼小間使い担当の発行人(インターネット・ナビゲータ→ 横顔はこちら)が主としてそのコンテンツを準備していますが、読者・視聴者の皆さんのご意見、ご要望を取り入れ、つねに開かれた広場を心がける所存です。
元気のでる名古屋をめざして「オリバー通信」のテークオフです。
みなさんのご声援よろしくお願いします。
平成8年11月30日 大安の日に
堀場康一
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